草薙龍瞬「反応しない練習」/仏教式の悩み解決

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◎ブッダは実は、「超クール」――
“独立派”出家僧が教えるあなたの悩みを解決する「原始仏教」入門!

誰かの言葉にすぐ反応。SNS、ツイッター、ネット記事に常に反応……毎日、ムダな「反応」をしていませんか?
すべての「苦しみ」は、自分が「反応する」ことから始まっています。それを理解することが、悩みを解決する第一歩です。
その事実と、具体的な方法論を教えてくれるのは、2500年前の悟った人、ブッダ(原始仏教)。本書では、原始仏典を紐解きながら、現代人の人生に活かせる合理的な考え方を紹介します。何歳からでも始められる――「感情を、上げもせず、下げもしない」ブッダの方法。

p3
悩みの始まりには、きまって”心の反応”があるのです。心がつい動いてしまうこと──それが悩みを作り出している”たった一つのこと”なのです。
だとすれば、すべての悩みを根本的に解決できる方法があります。それは│”ムダな反応をしない”ことです。

悩みというのは、なにか出来事があってそれを心がネガティブに受け止めた結果、現れるものです。ならば心の動きを止めればいいんじゃない?という発想です。

p26
ブッダが発見した”求める心”tanhaとは、いわば、「反応しつづける心のエネルギー」のこと。人の心の底に、生きている間ずっと流れている意識のことです。
”求める心”は、発生後、”七つの欲求”に枝分かれします。現代心理学の知識を借りると、七つの欲求とは、①生存欲(生きたい)、②睡眠欲(眠りたい)、③食欲(食べたい)、④性欲(交わりたい)、⑤怠惰欲(ラクをしたい)、⑥快楽欲(音やビジュアルなど感覚の快楽を味わいたい)、そして、⑦承認欲(認められたい)です。

求める心がありながら、それを手に入れることができないと心は不満を感じます。自分の不満は「こういう求める心があってそれが満たされなかったからだ」と分析することでもやもやが解消します。

p31
「承認欲」は、人の目が気になってしまう性格や、嫉妬心、比較して優劣や勝ち負けにこだわってしまう心理など、さまざまな悩みの原因になっています。「この反応は承認欲だ」と理解しないと、つい反応して、人の目を気にして、較べたり、舞い上がったり、落ち込んだりと、動揺しまくりの人生を繰り返すことになります。

最近ネットで「承認欲求」という単語をよく目にしますね。この本ではいかに承認欲求が悪さをしているかを書いています。

p50
人が悩んでしまう理由の一つは、「判断しすぎる心」にあります。
「判断」とは、この仕事に意味があるとかないとか、人生は生きている値打ちがあるとかないとか、彼と自分を比較すれば、どちらが優れている、劣っているといった「決めつけ」「思いこみ」のことです。

人間は脳が発達している生き物ですが、発達しすぎたために余計なことをうだうだと考えてしまい、苦しくなっています。考えても意味のないことを考えてしまい勝手に苦しくなるよくわからない生き物が人間です。

p83
仏教的な理解にてらせば、「自分を否定する」という判断に、合理性はありません。なぜなら、①その判断は苦しみを生んでいるし、②その判断は妄想にすぎない、からです。真実でも有益でもない判断は、必要がないというのがブッダの考え方です。

ブッダの考え方はとても合理的で、世間の人が抱いている「よくわからない宗教的なこと」とは違います。あまり宗教には詳しくない私でもブッダの考えていることが理解できました。

p145
「比較」というのは、実は、とても不合理な思考です。
というのは、一つの理由は、比較という心の働きは、そもそも実在しない、バーチャルな妄想でしかないこと──だから手応え(実感)を感じられません。
二つ目は、比較しても自分の状況が変わるわけではないこと──だからいつまでも安心できません。
三つ目は、比較によって安心を得たいなら、絶対・完全に有利な立場に立たなければいけないが、それは実際には不可能であること──だからつねに不満が残ります。

自分は自分、他人は他人といった割り切り方はなかなかできないものです。しかし比べられないものを比べようとすることに無理があるので、他人と比べることをやめにしようよといったことをこの本では書いています。

p217
ブッダが教えるのは、現実を「変える」ことではありません。「闘う」ことでもありません。現実は続く、人生は続いていく。そうした日々の中にあって、せめて自分の中に苦しみを増やさない、「納得できる」生き方をしよう──そう考えるのです。
私たちに必要なのは、自分が「最高の納得」にたどり着くための、正しい生き方、考え方、心の使い方です。
それは、現実の世界に、この人生に、「どう向き合えばいいか?」という内面的なテーマです。その主体的な問いに立ったとき、現実を越えてゆく生き方が可能になるのです。

世俗的な悩みとは縁のない印象のブッダでも、人間としての悩みに苦しめられていたそうです。あらゆることに納得すれば苦しみはなくなるという考え方はわかりやすいですね。
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あらゆる悩みを仏教的に解決しようとするとどうなるの?を書いた本です。ブッダの考え方は合理的であると書いてあるとおり、一般市民である私にも理解することができました。仏教に興味がなくても楽しく読める本ですし、仏教の入門書としても最適ですね。

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