勝間和代「ズルい仕事術」/効率が良すぎてズルいと言われる仕事

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「限られた時間と能力を
付加価値のあるアウトプットに効果的につなげる仕事術」

挑発的なタイトルながら、ここで著者勝間和代さんが読者に提唱しているのは、限られた時間と能力から、最大限の付加価値を社会にもたらすような働き方です。
それは、ごく当然のことであるのに、なぜか、そういう人は、「ズルい」と言われる。。。。
それはなぜか? そして、いま、私たちに、そして日本に、なぜ「ズルさ」が必要なのか?
そして、「ズルい仕事術」とはどういうものなのか?
そう、これは、直近に上梓した『まじめの罠』(光文社新書)のいわば実践編です。

その名にふさわしく、勝間式「ズルい仕事術」を支える3つの柱──
1自己分析力 2論理思考力 3レバレッジ力について、それぞれ3つの要素に分けながら、誰もがすぐに実践できるように、
明快かつ具体的に、その方法が公開された、著者の本領を発揮する久々のビジネススキル書となっています。参考図書も豊富に紹介されています。

あなたの仕事の目的は、まじめに努力することですか?
それとも、付加価値を生み出すことですか?

付加価値をもたらしたいと願うあなたに、お薦めします。

amazon.com(米国)から届く商品のパッケージはひしゃげていますし、本の箱詰めの仕方もかなり雑です、段ボールの表面はざらざらですし、印字もきれいではありません。それでも、アメリカから日本に届いて、商品を守るには十分な品質です。わたしは段ボールを買ったのではなくて、中に入っている本を買ったのですから、
それに対してamazon.jp(日本)から届く商品のパッケージは表面にツルツルの加工がしてあって、印字もすばらしく鮮明、箱は角がぴったりと合っています。「これ1回で捨てちゃっていいの?」というぐらいの品質です。正直、小物入れとしても使えるくらいに美しい箱で届きます。
(略)
いったいどこにお金をかけるべきなのか、付加価値はどこから生まれるのか、わかっているわけです、

タイトルになっている「ズルい仕事術」とは少ない作業でたくさんの結果を出すことです。この例だと注力すべき場所を間違えちゃダメですよということです。

p24
生産性が低い仕事に慣れきっていると、生産性の高い人を見ても、なぜそうできるのかまるでわからないからです。そういう習慣がないから、自分の理解の範囲を超えている。だから、信用できない、となるわけです。
わかりやすく言いますと、信じてしまったら自分たちの生産性の低さを認めることになってしまう。だから、「あいつらはズルいことをしているから、仕事が速かったり、儲かっていたりするに違いない。俺たちはズルしないでまじめにやっているからたいへんなんだ」と自分に言い聞かせるわけです。

人から非難されるような効率の良さこそがズルい仕事術。タイトルにもなっているズルいとは卑怯とか汚いとかの意味ではなく、人からズルいと言われる仕事術のことです。

p48
ズルい人とズルくない人、その違いは、どこから来ているのでしょうか?
最大の要因はズルい人は自分の弱さを知っている、ということだと思います。だから強がらない。よけいなところで努力しない。
一方ズルくない人は自分の弱さ認めたくない。自分の価値観は絶対であり、自分は優れており、自分が間違ったときには周りが悪い、となります。

自分は何が得意で何が苦手かをハッキリ自覚していると、苦手なことを回避することができます。得意なことばかりを続けていればモチベーションも上がりますし、成果もあげられるでしょう。

p61
論理的思考力があるかないか、知的探求心があるかないかを図るため、ここ二十年間同じ問題を出し続けているそうです。
それは「血液型と性格は関係があるかないか、持論を述べよ」。
この回答を見る時のポイントは、自分でものを考えるクセがあるのか、あるいは人のことばを鵜呑みにしてそのままコピーペーストしているのか、という区分をつけることで、小宮山さんによると、概ね8割の人が、自分のことばで考えずに〇〇にそう書いてあった、××によると、という形で引用を重ねてしまい、面接に進めないそうです。

志望動機はなんですか?といったテンプレな質問ではなく、どういう人なのかを探る質問です。こういう質問がもっと世に広まったら面白いかもしれませんね。

p67
3つ目の柱のレバレッジ力は、自分以外の力をいかに活用するかという能力です。具体的には、市場、人脈、ITの3つを上手に使いこなして、自分ひとりの実力を何倍にも、何十倍にも、何百倍にもするスキルです。そのためには、小手先のスキルよりも、コミュニケーション能力、正直さ、他人をバカにしないといった抜本的な能力を必要とします。人と付き合う基本的な力といったところです。

簡単に言うと、苦手なところは他人に任せてしまおう!というスタンスが大事という話です。頼み事をするには自身の人柄がよくないと頼み事を聞いてくれませんし、人間力が大事よということです。

p79
ズルい仕事術においては、実際に手足を動かしている時間帯がいちばん生産性が低く、手足を動かす前のセットアップの時間帯が重要です。ほとんどの人はそこに時間を割きませんが、そもそも何を生み出したいのかと、アウトプットから逆算して、時間を割り振っていく必要があります。

がむしゃらに行動を起こすのではなく、自分の頭で考えてから行動しようということです。勝間さんは「作業」と「生産」は違うよ、とも語っています。

p100
ズルい仕事術でもっとも時間を使うべきところは、得意なものを行う時間です。しつこいようですが、ズルく成果を上げていく人たちの特徴は、とにかく、得意なこと以外は手を出さない。これに尽きるのです。

アメリカでは長所を仕事に生かしている人が6割いるのに対し、日本だと3割しかいないそうです。それは「手が空いている人に仕事を頼もう」という文化があるからなのかもしれませんし、職を選べる状況にない人が多いからなのかもしれません。


勝間さんが普段どういうことを考えて仕事をしているかがわかる本です。効率の良さを徹底的に追及するのが当然のはずなのですが、日本ではあまりそういう文化は見られません。効率をよくしても給料が変わらないからというのもあるのでしょう。この本に書かれているようなうまいやり方がもっと浸透すれば停滞している日本の経済に活気を与えられるかもしれませんね。

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